経験と考察
トラマドール塩酸塩・アセトアミノフェン配合錠の使用経験
税田 和夫
1
,
秋山 達
,
遠藤 実
,
神田 翔太郎
,
岩本 健一
1自治医科大学附属さいたま医療センター 整形外科
キーワード:
Domperidone
,
Prochlorperazine
,
悪心
,
下肢
,
薬剤処方
,
神経痛
,
投薬計画
,
経口投与
,
診療録
,
腰痛
,
関節痛
,
頸部痛
,
治療成績
,
Tramadol-Acetaminophen
Keyword:
Administration, Oral
,
Domperidone
,
Drug Administration Schedule
,
Medical Records
,
Neuralgia
,
Nausea
,
Drug Prescriptions
,
Prochlorperazine
,
Treatment Outcome
,
Low Back Pain
,
Arthralgia
,
Neck Pain
,
Lower Extremity
pp.961-963
発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013350483
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トラマドール塩酸塩・アセトアミノフェン配合錠(TRAM/APAP)の使用経験について報告した。TRAM/APAP新規処方の127例を対象とした。治療成績は、疼痛が軽減したもの、あるいは日常生活動作改善効果があったものとし、効果あり88例、効果なし24例、不明15例であった。特に有効率の高い、あるいは有効率の低い疾患や愁訴は見出せなかった。副作用として嘔気が知られているが、それに対する予防薬が処方されていたのは78例であった。中止の理由は、副作用が23例でもっとも多かったが、症状が改善したため処方が不要17例、効果なし13例であった。副作用は49例に発生し、嘔気・嘔吐25例、便秘11例、眠気5例などが多かった。49例中24例は副作用のために服用を中止し、25例は副作用があったが服用を継続した。副作用による中止率は、統計学的有意差はないが2錠以下群のほうが多いという結果であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013