経験と考察
人工膝関節全置換術後疼痛におけるトラマドール塩酸塩・アセトアミノフェン配合錠の使用経験
望月 猛
1
,
廣島 亮
,
高岡 宏光
,
白旗 敏克
1鎌ヶ谷総合病院 整形外科
キーワード:
悪心
,
関節可動域
,
術後痛
,
非ステロイド系抗炎症剤
,
疼痛測定
,
膝関節置換術
,
変形性膝関節症
,
Celecoxib
,
Loxoprofen
,
視覚アナログ尺度
,
Tramadol-Acetaminophen
Keyword:
Celecoxib
,
Anti-Inflammatory Agents, Non-Steroidal
,
Pain Measurement
,
Pain, Postoperative
,
Nausea
,
Range of Motion, Articular
,
Arthroplasty, Replacement, Knee
,
Osteoarthritis, Knee
,
Visual Analog Scale
,
Loxoprofen
pp.309-311
発行日 2014年4月1日
Published Date 2014/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014223449
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人工膝関節全置換術を施行し、術後2日目の疼痛視覚アナログ尺度(PVAS)[0~100mm]が50mm以上の39例のPVASの推移、PVASの改善度などを、トラマドール塩酸塩・アセトアミノフェン配合錠を1日3回制吐薬・緩下薬とともに使用したTRAM群16例(男2例、女14例、平均年齢73.6歳)と、セレコキシブまたはロキソプロフェンナトリウム水和物を1日3回使用したNSAIDs群23例(男1例、女22例、平均年齢72.1歳)で比較した。PVASの推移は術後2日目と比較していずれの群も術後4日・7日・10日・14日と有意に改善し、術後14日のPVASはTRAM群がNSAIDs群より有意に低かった。PVASの改善度は術後4日・10日・14日においてTRAM群がNSAIDs群より有意に改善していた。TRAM群の2例は吐き気の副作用で中止となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014