発行日 2002年7月1日
Published Date 2002/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2002244594
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大腿骨転子部骨折に対する骨接合術の一術式であるcompression hip screw(CHS)法は,牽引台を使用した仰臥位での手術が一般的であるが,牽引台を使用しない側臥位でのCHSの治療成績をそれ以前の牽引台を使用した症例と比較検討した.stable typeであるJensen分類type I,IIでは準備時間,術中出血量,telescoping量で牽引台非使用群は牽引台使用群に比べて有意に短く,かつ少なかった.unstable typeであるtype III,IV,Vでは準備時間,手術時間,telescoping量で牽引台非使用群は牽引台使用群に比べて有意に短く,かつ少なかった.又,術後経過の指標とした受傷前,術後の歩行能力の推移は,牽引台使用群と牽引台非使用群とのあいだに有意差はなかった
©Nankodo Co., Ltd., 2002