臨床室
転移性脊椎腫瘍に対してバルーン椎体形成術を行った2例
渡邉 健太
1
,
安田 剛敏
,
鈴木 賀代
,
川口 善治
,
金森 昌彦
,
木村 友厚
1富山大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
胃腫瘍
,
MRI
,
脊椎腫瘍
,
X線CT
,
直腸腫瘍
,
オピオイド系鎮痛剤
,
致死的転帰
,
バルーン椎体形成術
Keyword:
Analgesics, Opioid
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Radiography
,
Spinal Neoplasms
,
Stomach Neoplasms
,
Rectal Neoplasms
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Fatal Outcome
,
Kyphoplasty
pp.1039-1042
発行日 2014年9月1日
Published Date 2014/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2015018764
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症例1は65歳男、症例2は52歳男で、主訴はそれぞれ背部痛・腰痛であった。いずれも癌の多発性脊髄転移のため放射線治療中であった。単純CTで症例1はTh7とTh8に、症例2はTh12に病的椎体骨折をそれぞれ認め、骨折部にてバルーン椎体形成術を施行した。術前は痛みのため立位不可であったが、術直後より速やかに背部痛は軽減し、術翌日より軟性コルセット装着下に立位歩行が可能となった。多発性肺転移のため術後3~5ヵ月で死亡したが、両症例とも終末期まで歩行可能であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014