臨床室
Oxford型人工膝関節単顆置換術後にベアリングの後方脱転を呈した1例
足達 信哉
1
,
桂川 陽三
1国立国際医療研究センター 整形外科
キーワード:
X線診断
,
骨壊死
,
再手術
,
人工器官機能不全
,
膝関節置換術
Keyword:
Osteonecrosis
,
Radiography
,
Prosthesis Failure
,
Reoperation
,
Arthroplasty, Replacement, Knee
pp.944-947
発行日 2014年8月1日
Published Date 2014/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014369927
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75歳女。左膝痛・歩行困難を主訴とした。X線像では関節裂隙の狭小化を認めたが、骨透亮像はなかった。左特発性大腿骨内側顆骨壊死の診断で、Oxford型人工膝関節単顆置換術を施行した。術後経過は良好であったが、1年2ヵ月後に左膝を屈曲した際にずれた感覚があり、すぐに伸展に戻そうとしたところ衝撃を感じ、屈曲・歩行困難となった。X線像で明らかなベアリングの後方脱転を認めたため再置換術を行った。術後15日に独歩退院し、術後9ヵ月時点で荷重時痛はなく、X線像上外側の開大、再脱臼はなく、経過観察中である。
©Nankodo Co., Ltd., 2014