発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014255379
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健常成人80例を対象に、CTを用い後頭骨の厚さを計測した。測定部位は外後頭隆起(EOP)を基準として両側方に5cm、下方に4cmの1cm間隔の部位で、計11×5ヶ所とした。その結果、8mm以上の厚さがある範囲はEOPの高さでは両側方2cmまで、1cm下方の高さでは両側方1cmまで、下方はEOPより3cmまでであった。性別で比較したところ、男女とも8mm以上の厚さがある範囲は同じであったが、男性は女性より厚い傾向があり、EOP周囲に有意差がみられた。また、後頭骨の厚さに対する海綿骨の割合を算出したところ、外側へ向けて徐々に割合が小さくなる傾向があった。以上より、従来参考にしている範囲よりも広範囲にスクリューを刺入できる可能性が示唆された。
©Nankodo Co., Ltd., 2014