特集 医工連携による新たな整形外科治療
積層造形法を用いた脊椎インプラントの開発
藤林 俊介
1
1京都大学 大学院医学研究科運動器機能再建学講座(整形外科学)
キーワード:
X線診断
,
機器のデザイン
,
金属
,
頸椎
,
MRI
,
脊柱
,
脊椎固定術
,
大腿骨
,
X線CT
,
頭蓋骨
,
臨床試験
,
解剖模型
,
骨代用物
,
材料試験
,
多孔性
,
治療成績
,
三次元イメージング
,
人工器官と補綴物
,
海綿骨
,
三次元プリント技術
,
強度
Keyword:
Cancellous Bone
,
Cervical Vertebrae
,
Clinical Trials as Topic
,
Equipment Design
,
Femur
,
Models, Anatomic
,
Metals
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Materials Testing
,
Radiography
,
Skull
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Spinal Fusion
,
Spine
,
Porosity
,
Treatment Outcome
,
Prostheses and Implants
,
Bone Substitutes
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Printing, Three-Dimensional
pp.476-483
発行日 2017年5月19日
Published Date 2017/5/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2017248440
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はじめに
脊椎・四肢関節などの運動器疾患を対象とする 整形外科領域においては,チタン合金などの金属 製インプラントを用いた即時的な運動器機能再建 治療が広く行われている。金属多孔体などの微細 な構造をもつインプラントの製造にはさまざまな 方法があるが,従来の方法では構造や強度の制御 が困難であった。近年,CAD/CAMでの三次元 的な微細構造の造形が可能で,造形自由度の高い 積層造形法の医療機器への応用に期待が集まって いる。また積層造形インプラントの特徴でもある 表面粗さは,細胞の吸着や分化・増殖に有利と考 えられており,生体親和性の高いインプラントと しての応用も期待されている。 筆者らは積層造形法で作製したカスタムメイド インプラントを用いた頚椎前方固定を,京都大学 大学院医学研究科・医学部及び医学部附属病院医 の倫理委員会の承認を得て行ったので,その一端 を紹介する。
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