経験と考察
術前リドカイン塩酸塩テストの効果と人工膝関節全置換術後満足度の関連
宮崎 展行
1
,
阿部 唯一
,
谷口 隆哉
,
吉田 宗人
1琴の浦リハビリテーションセンター附属病院 整形外科
キーワード:
Lidocaine
,
質問紙法
,
膝関節
,
術後期
,
術前診断
,
関節内注射
,
疼痛測定
,
分散分析
,
患者の満足度
,
関節痛
,
膝関節置換術
,
変形性膝関節症
,
視覚アナログ尺度
Keyword:
Analysis of Variance
,
Lidocaine
,
Injections, Intra-Articular
,
Knee Joint
,
Pain Measurement
,
Postoperative Period
,
Surveys and Questionnaires
,
Patient Satisfaction
,
Arthroplasty, Replacement, Knee
,
Arthralgia
,
Osteoarthritis, Knee
,
Visual Analog Scale
pp.7-10
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2017306968
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人工膝関節全置換術(TKA)予定患者25例39膝(男性2例3膝、女性23例36膝、平均年齢74.7歳)を対象に、術前のリドカイン塩酸塩テストがTKAの術後満足度に反映するかについて検討した。その結果、術前リドカイン塩酸塩テストの効果は「効果あった」「ある程度あった」の合計が94.9%と非常に効果的で、TKAの満足度における「期待以上」「期待どおり」の合計79.5%を上回っていた。しかし、TKA術後の満足度と統計学的な相関はなく、「効果あった」症例でもTKAの満足度では「まったく期待はずれ」が1例、「少し期待はずれ」が3例と、リドカイン塩酸塩テストの効果がTKAの満足度を予測するとはいえなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2017