経験と考察
脊椎疾患により生じた慢性疼痛に対するトラマドール塩酸塩・アセトアミノフェン配合錠の効果
川口 善治
1
,
中野 正人
,
安田 剛敏
,
関 庄二
,
堀 岳史
,
木村 友厚
1富山大学 整形外科
キーワード:
嘔吐
,
脊椎骨折
,
脊髄損傷
,
脊柱管狭窄
,
脊椎疾患
,
椎間板ヘルニア
,
疼痛測定
,
便秘
,
治療成績
,
めまい感
,
骨折-圧迫
,
変形性脊椎関節症
,
視覚アナログ尺度
,
慢性疼痛
,
Tramadol-Acetaminophen
Keyword:
Constipation
,
Dizziness
,
Intervertebral Disc Displacement
,
Pain Measurement
,
Spinal Diseases
,
Spinal Stenosis
,
Spinal Cord Injuries
,
Vomiting
,
Treatment Outcome
,
Spinal Fractures
,
Fractures, Compression
,
Osteoarthritis, Spine
,
Chronic Pain
,
Visual Analog Scale
pp.10-15
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014169987
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脊椎疾患関連疼痛に対してトラマドール塩酸塩・アセトアミノフェン配合錠(TRAM/APAP)を使用した47例の治療成績について検討した。その結果、TRAM/APAPは術後疼痛に対し使用したものが26例、保存的治療を目的として使用したものが21例であった。疼痛に関するVAS値は、投与前の86.2±13.1mmから投与後2週で49.2±20.8mm、12週で43.4±22.6mmへ減少し、68.1%の患者において、投与後やや改善以上の有効性が示された。BS-POPによる評価では、精神医学的関与があると判定された患者でVAS値の改善が有意に不良であった。なお、副作用は30%に認め、主な症状はふらつき、便秘、めまい・嘔吐であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2014