臨床室
橈骨末端用掌側ロッキングプレート手術におけるドライバー折損の1例
山田 祐太郎
1
,
安田 匡孝
,
細見 僚
,
大橋 弘嗣
1大阪府済生会中津病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
関節可動域
,
整形外科用機器
,
内固定法
,
骨板
,
橈骨骨折
,
人工器官機能不全
,
メタローシス
Keyword:
Bone Plates
,
Fracture Fixation, Internal
,
Orthopedic Equipment
,
Radiography
,
Prosthesis Failure
,
Radius Fractures
,
Range of Motion, Articular
pp.38-41
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014169993
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症例は59歳女性で、転倒受傷後2ヵ月経過しても右手関節痛、右手関節可動域(ROM)制限が持続するため近医を受診し、右橈骨末端骨折(DRF)後変形治癒を指摘され、紹介受診となった。初診時X線像にてDRF後の屈曲型変形治癒と診断し、受傷後4ヵ月に橈骨末端用掌側ロッキングプレートを用いた矯正骨切り術を施行した。遠位スクリュー用のロックナットを挿入固定する際にドライバー先端が破損し、抜去不能となったが、術後12ヵ月にはドライバー先端は金属腐食により容易に抜去可能となった。抜去後12ヵ月経過した現在、矯正損失やROM制限などは認めず、DASHスコアも0点と良好な経過が得られた。
©Nankodo Co., Ltd., 2014