発行日 2010年10月1日
Published Date 2010/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011044271
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61歳女。ブレスレットをした状態で転倒し、地面に左手掌部を突き、左前腕の疼痛および変形を認めた。画像所見より左橈骨末端骨折と診断した。関節内骨折を伴った末梢骨折は粉砕し、骨折線は長管骨長軸方向に手関節より6.5cmに及んでいた。観血的骨接合術として、ロッキングプレートと創外固定を併用した手術を行った。その結果、術後4ヵ月目には骨癒合が得られ、術後8ヵ月目にはdisabilities of the arm、shoulder and handスコアが良好であった。橈骨長以外の矯正位損失は軽度で、術後の整復位維持は良好であった。術直後に-1.0mmであったUlnar varianceは2.0mmとなった。創外固定器抜去直後に橈骨長が少し短縮した。
©Nankodo Co., Ltd., 2010