発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003308706
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54歳男.糖尿病性壊疽の既往があり,階段を一段降りた際に軽度の右踵部痛と歩行障害を生じ近医にて糖尿病性血行障害と診断され,加療を受けるも改善しなかった.単純X線所見にて踵骨隆起の裂離骨片が上方に転移しており,骨折と診断された.糖尿病のコントロールを行った後に骨折に対する観血的治療としてスクリュー固定を行ったが,骨脆弱性のためかスクリューの固定性は不良で再骨折が認められたために再固定とアキレス腱に対する補強術を追加した.8週で部分荷重を許可し,術後12週で両松葉杖を使用した両足均等荷重歩行を行い,術後5ヵ月で独歩可能となった
©Nankodo Co., Ltd., 2003