発行日 2005年8月1日
Published Date 2005/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005275575
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標記損傷5例について報告した.男性3例,女性2例,年齢54~70歳(平均61歳),患側は右4例,左1例,損傷型は踵骨裂離骨折4例,アキレス腱裂離断裂1例であった.受傷機転は,急に走り出したさいに損傷した1例を除き,ごく軽微な外力によるものであった.治療は全例に手術を施行した.方法は,裂離骨折例に対してはソフトワイヤー固定あるいはソフトワイヤーでアキレス腱を踵骨に引き寄せたのちスパイクワッシャー付きAO海綿骨用螺子による固定を行った.腱断裂例に対しては腱断端を新鮮化したのち踵骨に骨孔を穿ち,吸収性縫合糸で縫着した.1例で創剥離を生じ再手術を要したものの,全例において比較的満足できる結果が得られた.代表例2例を提示した
©Nankodo Co., Ltd., 2005