臨床
XLIFによる間接的神経除圧効果の放射線学的定量評価
岡田 紗枝
1
,
山田 宏
,
岩崎 博
,
筒井 俊二
,
吉田 宗人
1和歌山県立医科大学 整形外科学教室
キーワード:
下肢
,
硬膜
,
MRI
,
脊柱側彎症
,
脊椎固定術
,
脊椎すべり症
,
X線CT
,
椎間板
,
疼痛
,
疼痛測定
,
黄色靱帯
,
外科的減圧
,
治療成績
,
三次元イメージング
,
視覚アナログ尺度
Keyword:
Dura Mater
,
Intervertebral Disc
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Pain Measurement
,
Pain
,
Spondylolisthesis
,
Spinal Fusion
,
Scoliosis
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Decompression, Surgical
,
Ligamentum Flavum
,
Treatment Outcome
,
Imaging, Three-Dimensional
,
Lower Extremity
,
Visual Analog Scale
pp.481-486
発行日 2016年4月1日
Published Date 2016/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/J00767.2016225655
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eXtreme Lateral Interbody Fusion(XLIF)を施行した21例57椎間を対象に、画像計測を実施した。評価項目は三次元CTで術前後の椎間板高、椎間孔高、外側陥凹径を計測し、三次元MRIで硬膜管面積、膨隆椎間板前後径、黄色靱帯幅を計測した。また、臨床成績を下肢痛VASで評価した。その結果、XLIFにより椎間板高、椎間孔高、外側陥凹径および硬膜管面積が有意に拡大し、椎間板前後径と黄色靱帯幅が有意に縮小した。下肢痛VASは有意に改善した。椎間孔高拡大不良の原因はケージの沈み込みや過前方設置による椎体後方のギャッジアップ不足、外側陥凹径拡大不良の原因は前方すべりや骨棘による骨性因子、硬膜管面積拡大不良の原因は膨隆椎間板と黄色靱帯の低縮小率にあると考えられた。XLIFによる間接的神経除圧効果は少数例で不成功を生じる可能性があるが、概ね良好と考えられた。
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