発行日 2013年3月1日
Published Date 2013/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013191385
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転移性骨腫瘍による上腕骨切迫骨折8例(8肢)と病的骨折25例(34肢)を対象とし、1年以下の予後が期待される症例には内固定後に放射線照射を併用する方法(A群)、1年以上の予後が期待される症例、骨破壊が著しく骨接合では対応できない症例に対しては辺縁切除後に人工材料で置換する方法(B群)を行った。A群28肢、B群14肢で、全体として術後患肢機能および除痛効果とも改善を認めたが、局所制御率はB群で良好であった。A群では、Kagagiriスコア0~2点(4肢)の生存期間は平均43.4ヵ月、local failure発生率は75%で、3~5点(14肢)の生存期間4.9ヵ月、local failure発生率21%、6~8点(10肢)の生存期間5.9ヵ月、local failure発生率10%であった。B群では、0~2点(4肢)の生存期間は平均64.7ヵ月、local failure発生率は25%で、3~5点(10肢)の生存期間15.9ヵ月、local failure発生率14%であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013