発行日 2012年4月1日
Published Date 2012/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012220012
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
腰部脊柱管狭窄症と診断し、経口イコサペント酸エチル製剤を投与した40例(男19例、女21例、平均73.1歳)のQOL改善効果について検討した。投与後12週間追跡できた33例において、日本語版Roland-Morris問診票システムの得点の平均総点は投与4週後に有意な改善、8週以降に著明改善を認め、12週後に点数が改善していたのは25例であった。日整会腰痛疾患治療成績判定基準の平均得点は、投与開始4週以降極めて著明に有意な改善を継続し、12週後に改善していたのは自覚症状24例、他覚所見24例、ADL 30例であった。疼痛visual analogue scale(VAS)の平均点は、腰VASが投与後4週で有意な改善、8週以降で著明改善を、下肢VSAは4週以降で著明改善を認め、12週で点数が改善していたのはそれぞれ21例、26例であった。跛行出現距離は、投与開始前平均390mであったが、投与後4週より極めて著明な改善を認め、12週には729mとなり、22例が改善していた。
©Nankodo Co., Ltd., 2012