発行日 2013年1月1日
Published Date 2013/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013162438
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症例は48歳男性で、左足底部の軟部腫瘍を主訴に、精査加療目的で近医より当科紹介となった。MRI所見にて悪性軟部腫瘍を疑い、診断治療目的で広範切除術を施行し、病理組織学的に活膜肉腫と診断された。術後は放射線治療を追加し経過良好であったが、初回手術後8年目に肺転移が認められた。肺転移巣を切除したが、切除後6ヵ月に肋骨、腰椎へ多発性骨転移をきたし、胸椎病変に対し放射線治療、全身療法としてイホスファミド療法を2クール、MAID療法を1クール行った。その後も腫瘍は増大し、肋骨病変による肺の圧迫に加え、多発性肺転移を認め、初回手術後9年6ヵ月、肺転移発覚後1年6ヵ月で呼吸不全のため死亡した。
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