発行日 2012年7月1日
Published Date 2012/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012359094
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8歳女児。ブランコからのジャンプで着地した時に左股関節痛が出現し、歩行不能となった。単純X線所見よりDelbet-Colonna分類IV型の左大腿骨頸部骨折と診断され、入院にて左下肢の介達牽引が開始された。その結果、3.5kgの直達牽引に変更後、下肢の短縮は矯正できたが、近位骨片の回旋が残存し、良好な整復位が得られなかった。以後、受傷から5日目にロッキングプレートを用いて観血的骨接合術が行われたが、術後3週で仮骨形成が確認されたため荷重を開始し、術後4ヵ月で骨癒合が得られた。尚、目下、術後8ヵ月経過で左股関節のROM制限や歩行時痛は認めず、Ratriffの評価基準では臨床評価、X線評価ともgoodである。
©Nankodo Co., Ltd., 2012