発行日 2003年9月1日
Published Date 2003/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004020909
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大腿骨頸部骨折を伴い,大腿骨頭が骨盤内に陥入した非常に稀な股関節脱臼骨折の1例(36歳男)を経験した.本例は前柱骨折が生じたのちに股関節脱臼が生じる"骨折脱臼"に大腿骨頸部骨折を伴った"骨折脱臼と骨折"のパターンで,さらに骨頭が骨盤内に陥入・遺残したきわめて稀なケースであった.患者の年齢より,観血的骨接合術を第一選択とし,骨頭血流維持と頸部骨癒合目的で,筋皮弁付き骨移植法であるMeyers法を併用した.術後2年2ヵ月の単純X線像で非荷重面の骨頭変形および異所性骨化による関節強直を呈したが,疼痛は訴えていない
©Nankodo Co., Ltd., 2003