発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012290302
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39歳女。立ち上がりの際、右膝関節痛とロッキング症状が出現したため近医を受診し、関節内注射によりロッキング症状は改善するも、疼痛が続いたため受診となった。MRIで関節内前方に低信号を呈する腫瘤性病変を認め、右膝関節内遊離体による膝関節痛およびロッキングと診断し、関節鏡により径1.2cm大の遊離体を摘出した。病理所見で膠原線維で豊富に取り囲まれた中に単核類円形巨細胞、多核巨細胞と泡沫細胞の増生を認め、膝関節内に発生した腱鞘巨細胞腫と診断された。術後約1年半経過した現在、疼痛は消失し、腫瘍の再発は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2012