発行日 2003年7月1日
Published Date 2003/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2003308704
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28歳男.右膝を鉄柱に屈曲位で強打してロッキング様症状が出現し,2ヵ月間放置するも症状が軽快しなかった.関節動揺性はなく,McMurrayテスト及びApleyテストは陰性で,MRIにて膝関節内に腫瘤性病変が認められた.腫瘤は周囲組織には進展せず境界明瞭で,半月板損傷や靱帯損傷は認められなかったことから,膝関節内遊離体と診断し,関節鏡検査及び遊離体摘出術を行った.遊離体は表面平滑で弾性硬の腫瘍で,病理組織学的には腱鞘巨細胞腫であり,術後約3年を経過して疼痛及び再発を認めていない
©Nankodo Co., Ltd., 2003