発行日 2012年2月1日
Published Date 2012/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012290303
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67歳女。9年前より左足部の重だるさ、足背の腫瘤を自覚し、徐々に増大を認めたため受診となった。X線で第1中足骨基部と楔状骨に骨皮質の不整像を認め、CTでは第1・第2中足骨近位から楔状骨の不整な圧排像を認めた。MRIでは、足底から足背まで及ぶ、T1強調像で等信号、T2強調像で高信号を呈する腫瘤を認め、ガドリニウム造影でリング状に増強効果を認めた。腫瘤の生検で軟骨形成性腫瘍と診断され、腫瘍切除術を行った。術後の病理所見は、二核細胞、核の大小不同を示す異型軟骨細胞を認め、画像診断と併せ滑膜性軟骨腫症と診断した。術後は足底板を使用し、術後5ヵ月の現在、独歩可能で、再発や転移は認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2012