発行日 2013年8月1日
Published Date 2013/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013350489
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51歳女。半年前より左中指基節部に腫瘤を自覚し、ガングリオンと診断されたが、その後も増大した。左中指基節部橈側に20×10mmの可動性のない弾性硬の腫瘤を認めた。画像所見より悪性腫瘍も疑われたため開放生検術を施行した。腱鞘巨細胞腫(GCTTS)と診断し、腫瘍摘出目的で手術を施行した。病理所見ではGCTTSと診断した。術後1週間の外固定後に関節可動域訓練を開始した。術後12ヵ月の現在、疼痛および日常生活動作障害はなく、単純X線像上移植骨の骨癒合は良好で、MRIでも再発所見を認めていない。関節ROMは伸展/屈曲でそれぞれ遠位指節間(DIP)0°/70°、近位指節間(PIP)-5°/90°、中手指節(MP)10°/94°と良好である。
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