発行日 2011年4月1日
Published Date 2011/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011186409
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小児脛骨のtriplane骨折4例を経験した。男2例・女2例、年齢は12~14歳で、2 fragments・関節内骨折型が2例、2 fragments・関節外骨折型が2例であった。受傷原因はテニス、滑り台での転倒、自転車での転倒、走り幅跳びで、治療は手術が3例、ギプスが1例であった。以下に2例を報告する。症例1(13歳女)はテニス中に受傷した2 fragments・関節内骨折型のtriplane骨折で、徒手整復で容易に整復されたが不安定性が強く、脊椎麻酔下に小皮切りを加え、骨把持鉗子で整復位を保持して中空ねじ1本で圧着・固定した。術後5週間は短下肢ギプス固定し、その後部分荷重を開始して7週で全荷重可能となった。術後13週で抜釘し、受傷15週時点で軽度の可動域制限を認めたものの機能障害は認めなかった。症例4(14歳男)は走り幅跳びの着地時に受傷した2 fragments・関節内骨折型のtriplane骨折で、4週間の短下肢ギプス固定後に免荷でROM訓練を開始し、8週から部分荷重を開始して12週で全荷重可能となった。受傷後20週経過時点でROM制限はなく、機能障害は認めなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011