発行日 2010年11月1日
Published Date 2010/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011055698
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17歳男子。患者は高校の陸上部に所属しており、1ヵ月半前より右下腿の疼痛が出現、近医にて関節炎として投薬を受けるも改善せず、ランニングができなくなったため、著者の施設へ受診となった。初診時、荷重歩行はできず、痛みのため足関節可動域(ROM)は制限されていた。単純X線では天蓋内側縁から長軸方向に走る縦の骨折線がみられ、MRIでは同部位にT1で低輝度のライン、T2で高輝度のラインが認められた。臨床所見およびエピソードから足関節内果疲労骨折と診断され、鏡視下にて骨折部を整復し、中空螺子を経皮的に挿入して固定した。そして、術後はすぐにROM訓練を開始し、3週より全荷重の歩行を許可、4週より軽いランニングを開始した。その結果、術後5.5週で骨癒合が得られ、競技に復帰することができた。
©Nankodo Co., Ltd., 2010