経験と考察
嚥下障害を伴う頚椎前縦靱帯骨化症の経験
大野 瑛明
1
,
高尾 恒彰
,
前田 健
,
植田 尊善
,
大田 秀樹
,
村田 和弘
,
岩本 幸英
,
芝 啓一郎
1総合せき損センター 整形外科
キーワード:
X線透視検査
,
嚥下
,
嚥下障害
,
頸椎
,
検圧法
,
呼吸困難
,
酸素吸入療法
,
X線CT
,
ビデオ記録
,
治療成績
,
前縦靱帯骨化症
,
嚥下訓練
,
電子内視鏡
Keyword:
Deglutition
,
Deglutition Disorders
,
Cervical Vertebrae
,
Fluoroscopy
,
Dyspnea
,
Manometry
,
Oxygen Inhalation Therapy
,
Video Recording
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Treatment Outcome
pp.1139-1143
発行日 2015年10月1日
Published Date 2015/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2016081665
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当センターで経験した嚥下障害を主訴とする頸椎前縦靱帯骨化症(OALL)3例について検討した。男性2例、女性1例で、平均年齢は73歳であった。画像所見ではOALL隆起による食道圧排を認め、いずれも前方アプローチによる骨化巣切除術を施行した。Song分類による骨化形態では、水平断で全例がnodular type、矢状断でmixed typeが2例、continuous typeが1例であった。術後は全例で嚥下障害の改善を認め、再発はみられなかったものの、1例では術後、後咽頭壁腫脹が残存し、改善に時間を要した。
©Nankodo Co., Ltd., 2015