発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2014169986
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腰仙椎移行部(L5/S1)椎間孔狭窄に対し手術を施行した60例の術前画像所見と術中所見をもとに、本疾患の病態について検討した。その結果、術前画像所見では、L5/S1椎間高位の骨棘を82%と高頻度に認め、骨棘を伴った症例の96%は椎弓根骨棘距離の狭窄を認めた。術中所見では、L5神経根の横走化と神経根が腹尾側で骨棘や椎間板と癒着していることが認められた。今回の検討では、椎間孔の最小距離がL5後根神経節(DRG)の径より狭窄するとDRG障害が起こると考えられ、L5/S1では頭尾・前後方向で最小椎間孔距離6mm以下が発症の指標になると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2014