発行日 2011年1月1日
Published Date 2011/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011103818
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セメントレス人工股関節全置換術をCT-based navigation system併用で施行した10例10股(男1例・女9例・平均65歳)を対象に、ステム設置精度を評価した。疾患内訳は変形性股関節症7例7股、特発性大腿骨頭壊死症3例3股で、使用したインプラントはPerFix910(JMM社)、ナビゲーションはVectorVision Hip(BrainLAB社)をCTベースで使用した。術後CT情報と術中のナビゲーション画像を比較した結果、内外反では7例が1°以内(平均誤差0.9°)、前後傾も7例が1°以内(平均誤差1.2°)であった。前後捻誤差は前捻6°~後捻8°(平均3.5°)で、ばらつきが大きかったが、7例は4°以内に収まっていた。ステム挿入深度は2.1mm浅~2.7mm深(平均1.6mm)の誤差であった。なお、レジストレーション残差は平均1.2±0.4mmであった。合併症として大腿骨遠位トラッカー部の1週間以上持続する疼痛を7例に認めたが、感染や骨折はなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2011