発行日 2011年1月1日
Published Date 2011/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011103819
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
鏡視下手術を施行した膝関節内側円板状メニスクス(DMM)損傷6例6膝(男5例・女1例・平均34.5歳)の治療成績を検討した。同時期の半月板手術例に占める割合は0.3%で、外側円板状メニスクス(DLM)損傷は11.4%であった。臨床症状はひっかかり感3膝、ロッキング3膝で、ロッキング3膝中2膝に半月板嚢腫を認めた。術後観察期間5ヵ月~7.7年で、JOAスコアは術前平均49.2点から91.7点に改善した。画像所見による立位膝外側角は、術前平均176.8°から調査時178.2°と内反膝変形進行を軽度認めた。また、脛骨関節面に対し陥凹を示すcuppingを2膝に認めた。変形性関節症変化は、全例Kellgren-Lawrence分類gradeで1段階進行した。健側MRIでは5膝にDMMを認め、1膝はDLMを合併していた。関節鏡では、DMM形態は完全型4膝、不全型2膝、断裂形態はフラップ状断裂4膝、縦断裂4膝で、全例水平断裂を合併していた。軟骨所見では、Outerbridge分類grade Iを1膝に認めた。
©Nankodo Co., Ltd., 2011