発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2004048455
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クリティカルパスを導入し段階的に部分荷重期間を短縮(段階的短縮法)して入院期間の短縮に取り組んできたが,この段階的短縮法の有用性について検討した.セメントレス人工股関節置換術を施行した57股57症例(男性11例・女性46例,平均年齢60.1歳)を対象に,パス導入以前の67股64症例を対照群として第1~5版のパス導入結果を検討した.その結果,平均部分荷重期間はパス群では35日(14~83日),対照群では53日(42~84日)で有意にパス群が短縮されていた.パスの版別では第1版(部分荷重期間6~8週)は43日,第2版(5~7週)は40日,第3版(4~5週)と第4版(3~4週)は33日,第5版(2~3週)は24日であった.また術後平均入院期間もパス群で48(24~102)日,対照群で74(45~128)日とパス群が有意に短かった.以上より,クリティカルパスを利用した部分加重期間の段階的短縮法は有用と考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2003