発行日 2010年6月1日
Published Date 2010/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010265980
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
症例1(53歳女性)、症例2(52歳女性)。両症例とも右小指を付き指して受傷し、受傷から30年以上経過して右小指のスワンネック変形が生じた。著者らの施設へ受診後、いずれも自動屈曲不能で、単純X線により小指近位指節間(PIP)関節の陳旧性掌側損傷と診断され、掌側板修復術が行われた。そして術後、3週間にわたりPIP関節伸展位で固定後、ROM訓練を開始した。その結果、症例1は術後1年2ヵ月で、PIP関節ROMは伸展0°、屈曲80°となり、単純X線にてPIP関節は軽度過伸展が認められた。一方、症例2は術後8ヵ月で、PIP関節ROMは伸展-40°、屈曲80°と、特に伸展制限が強く残存した。
©Nankodo Co., Ltd., 2010