発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005064341
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16歳男.右中指の疼痛および腫脹を主訴とした.ソフトボールで右中指を突指して受傷し,X線側面像にて中節骨基部掌側の裂離骨折と基節骨頭背側の骨片を,正面像では中節骨基部尺側に側副靱帯の裂離骨折を疑わせる骨折の他,末節骨基部に転位のない横骨折を認め,同日手術を行った.指近位指節間(PIP)関節背側には軟骨面を含み関節面の1/3程度を占める裂離骨片を,中節骨基部には裂離骨片と同程度の骨軟骨欠損を認めたが,陥没はみられなかった.骨軟骨片を関節背側に伴った指PIP関節脱臼骨折と診断してextension blockの指骨針1本を刺入して手術を終了した.術後8ヵ月現在,画像上の骨癒合,関節面の適合性は良好で,右中指PIP関節の可動域に制限は認められない
©Nankodo Co., Ltd., 2004