発行日 2010年6月1日
Published Date 2010/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010265979
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症例1(61歳女性)、症例2(59歳男性)。両症例とも右肩関節脱臼を繰り返し、右肩不安定感を主訴に著者らの施設へ受診となった。所見では単純X線で骨頭の上方化がみられ、MRIでは棘上筋、棘下筋の広範囲断裂、Bankart損傷、肩甲下筋腱断裂が認められたが、脱臼不安感テストは外転60~120°の範囲であった。また、EUAで肩不安定性は下垂位ではみられず、外転90°でみられた。いずれも主訴が肩不安定感のみであったことから、鏡視下Bankart修復術のみ行われ、術後3週にわたりスリング固定後、4週目から自動運動を許可した。その結果、それぞれ術後9ヵ月、術後7ヵ月で自動ROMは術前と同じとなり、肩不安定感はみられず、JSS-SISスコアはいずれも95点であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2010