発行日 2010年3月1日
Published Date 2010/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010155707
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転移性軟部腫瘍14例(男5例・女9例)について検討した。主訴は腫瘤のみ7例、疼痛を伴う腫瘤5例、疼痛のみ1例、無症状1例であった。腫瘍の部位は大腿部7例、上腕部、手指、下腿部、胸壁、鼠径部、腰部、臀部が各1例で、深度別では筋肉内10例、皮下発生が4例であった。原疾患は肺癌4例、大腸癌3例、腎癌2例、形質細胞腫、粘液線維肉腫、悪性末梢神経鞘腫瘍が各1例で、原発不明が2例であった。MRIではいずれもT1強調画像で低~高信号、T2強調画像で内部不均一な高信号を呈し、Gd造影では不均一な造影効果を示した。原発疾患診断から軟部転移出現までの期間は0~143ヵ月で、14例中6例は転移をきっかけに原発疾患の診断に至った。予後は原病による死亡が8例、原病残存が2例、原病治癒が2例で、残り2例は不明であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2010