発行日 2011年6月1日
Published Date 2011/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2011288556
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骨外性粘液型軟骨肉腫11例(男6例・女5例・平均65歳)を対象に、術後平均50ヵ月の成績を検討した。広範切除術6例、辺縁切除術4例で、辺縁切除術を行った4例中3例はアクリジンオレンジ治療法を併用した。残りの1例は、89歳と高齢で肺癌を合併していたため放射線照射のみを行った。腫瘍学的転帰はcontinuous disease freeが4例、no evidence of diseaseが3例、alive with diseaseが2例、died of diseaseが3例、died of other causeが1例で、5年累積生存率は82.1%であった。局所再発は3例に認め、5年局所制御率は61%で、初診時に肺転移を生じていた1例を除く5年無病生存率は41%であった。5例に遠隔転移を生じ、転移部位は肺、脊椎、軟部、リンパ節で、ラジオ波焼灼熱術を肺転移に行った3例は現在も全例生存している。
©Nankodo Co., Ltd., 2011