症例
悪性末梢神経鞘腫瘍を併発した神経線維腫症1型
秋田 亜紗美
1
,
佐々木 哲雄
,
宇津宮 まりか
,
勝野 正子
,
石川 秀幸
,
竹下 芳裕
,
堀 武生
,
野澤 昭典
1国際医療福祉大学附属熱海病院 皮膚科
キーワード:
大腿
,
軟部組織腫瘍
,
免疫組織化学
,
神経鞘腫瘍
,
神経線維腫症1型
,
拡散MRI
,
皮膚外科
,
PET-CT検査
Keyword:
Positron Emission Tomography Computed Tomography
,
Immunohistochemistry
,
Neurofibromatosis 1
,
Soft Tissue Neoplasms
,
Thigh
,
Nerve Sheath Neoplasms
,
Diffusion Magnetic Resonance Imaging
,
Dermatologic Surgical Procedures
pp.2013-2016
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/J01266.2017129396
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72歳男性。1998年に初診となり、神経線維腫症1型(NF1)と診断のもと、多発する神経線維腫を年に数回、切除していたが、2013年6月中旬の再診時、急激に増大する右大腿部腫瘤を認めた。MRIではT2強調像で右大腿筋内に10cm大の境界明瞭で、辺縁平滑な高信号の腫瘤を認め、PET-CTでは同部にFDGの異常集積を認めた。悪性腫瘍を疑い、生検を実施し、組織学的に悪性末梢神経鞘腫瘍(MPNST)と考えられた。腫瘍全切除術を施行した結果、全摘出組織所見をあわせてNF1に併発したMPNSTと確定診断された。
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