発行日 2010年6月1日
Published Date 2010/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2010265978
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62歳女性。患者は左優位の両上肢のしびれと巧緻運動障害を主訴とし、頸椎CTではC3/C4高位で高吸収域の病変、脊髄圧迫所見が認められた。また、MRIではT1、T2強調画像ともにC3/C4高位に低信号の病変がみられ、脊髄内は高信号変化が認められた。以上より、本症例は頸椎黄色靱帯石灰沈着症と診断され、円筒レトラクターを用いて顕微鏡下に小侵襲除圧術が行われた。その結果、術後の頸部痛はみられず、術後10ヵ月経過現在、VASは0で、頸椎のROM制限も認めず、JOAスコア(17点満点)は術前11点から術後1ヵ月で13点、術後10ヵ月で14点へ改善した。
©Nankodo Co., Ltd., 2010