発行日 2009年3月1日
Published Date 2009/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009138565
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人工股関節全置換術(THA)を行った114例(男性12例、女性102例:平均年齢62.8歳)を対象に、静脈血栓塞栓症(VTE)予防に対するフォンダパリヌクス1.5mg、2.5mgの有効性、安全性を検討した。無作為化二重盲検試験とし、フォンダパリヌクスを1日1回10~14日間皮下投与した。安全性の評価は1.5mg群58例、2.5mg群56例、有効性の評価は1.5mg群48例、2.5mg群46例に対して行った。その結果、VTE発生頻度は1.5mg群8.3%、2.5mg2.2%で、軽度のminor bleeding発現を3例に認めたが、major bleedingの発現は認めなかった。以上より、フォンダパリヌクス1.5mg、2.5mgはTHA症例のVTE発症抑制に対し、安全で有効であると考えられた。
©Nankodo Co., Ltd., 2009