発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009003491
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異なるヘッド径、ネック径、回転中心位置の人工股関節におけるインピンジメントまでの可動域と脱臼までの可動域について検討した。方法はヘッド径4種、ネック径3種、回転中心位置3種を組み合わせた36通りの条件で、ネック運動方向がカップ表面円に垂直と仮定した場合のインピンジメント後脱臼するまでの角度を求め、osillation angle(θ)との相関関係を求めた。1)回転中心位置がカップ表面円より外側にあるほど、ネック径が小さいほど、ヘッド径が大きいほどθは大きくなり、インピンジメント後脱臼するまでの角度は小さくなった。2)インピンジメント後脱臼するまでの角度は、θに対し決定係数0.89で直線的に小さくなり、インピンジメントまでの屈曲角度は、θに対し決定係数0.9987で直線的に大きくなった。3)インピンジメントまでの屈曲角度にインピンジメント後脱臼するまでの角度を加えた脱臼までの屈曲角度は、θに対し決定係数0.95で直線的に大きくなった。
©Nankodo Co., Ltd., 2008