発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007308731
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左股関節でメタルシェルが良好設置位置、不良設置位置それぞれの場合において、通常平坦ライナー(FLAT型)、Antevertedライナー(AV型)、Elevated rimライナーのカップネックインピンジメントまでの可動域(ROM)を求めた。メタルシェルがカップ外方開角(α)45°・カップ前方開角(βrad)20°に適切に設置されたとき、振り角(θ)が129°ではFLAT型が適当であった。θが146°のライナーではθが129°のライナーよりROMは増加し、メタルシェルがα35°・βrad0°の設置でもAV型ライナーの使用にて屈曲120°、90°屈曲位内旋40°のROMが得られた。良好なROMを得るためには大きなθの人工関節の使用と、メタルシェルの良好位置への設置が基本であるが、メタルシェルが不良位置に設置されている場合でもAV型ライナーを適切に使用することで、メタルシェルを入れかえずにより大きなROMを得ることが可能である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007