発行日 2007年4月1日
Published Date 2007/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007153051
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人工股関節のネックステム角を135°とし、oscillation angle(θ)を120°、135°、140°、カップ外方開角(α)を35°、45°、55°とした時、インピンジメントまでの可動域が必要可動域条件をすべて満たすカップ前捻角(βanat)とネック前捻角(b)の組み合せの範囲を示すセーフゾーンを作成し、一定のbに対するβanatの範囲の中央値から両者の最適な組み合わせを求める数式を単回帰分析により作成した結果、その数式は(α+βanat=-0.8×b+90.5)にて表された。この数式をもとにαおよびカップ前方開角(βrad)に対する最適なb値、αおよびbに対する最適なβanat値および最適なβrad値、最適なカップ前方開角値を示す表を作成した。θの大きな人工股関節を使用し、作成した数式より算出される位置を目標としてカップとネックを設置することにより、理論的により大きな可動域を獲得することができる。
©Nankodo Co., Ltd., 2007