発行日 2008年12月1日
Published Date 2008/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2009068039
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回転中心が表面円より0.6mm内方にあるカップで、ヘッド径28mm、最大径11.9mm、前後を平行に細くした最小前後径8.6mmの断面をもつ人工股関節を用い、ネックの動きがネックの最大径中央軸方向を0°、最小径中央軸方向を90°とし、ネック運動方向が0°~180°の実質ネック径とoscillation angle(θ)の大きさを検討した。実質最小ネック径は9.8mm、最大θは134°であるがその方向はネック運動が90°の時のみで、運動方向の51%でθが最小の124.8°、88%でθが130°以下となり、ネックの前後径を細くした効果は小さかった。ヘッド径に限界があるとすれば、ネックの一部を細くするよりネック径を許容範囲内で少し細くし、回転中心を内側に入れないカップを考慮すべきである。
©Nankodo Co., Ltd., 2008