発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007076385
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人工股関節のカップネックインピンジメント点のカップ内位置について検討した。方法はネックステム角とoscillation angle(Osc A)が(1)135°と120°、(2)135°と135°、(3)125°と135°、(4)145°と135°の4種の人工股関節で、これらのインピンジ点のカップ内位置を求めた。カップとネックの位置設定条件は、カップ外方開角35°、45°、55°、カップ前方開角とネック前捻角は各々10°、20°、30°の組み合わせ27通りとした。Osc A 120°と135°に共通の範囲は、屈曲・90°屈曲位内旋は前方117°以上、伸展は後方71°以上、外旋は後方43°以上であった。ネックステム角125°、135°、145°に共通の範囲は、屈曲・90°屈曲位内旋は前方109°以上、伸展・外旋は後方30°以上であった。4種の人工股関節で4運動方向の必要可動域条件(屈曲120°、90°屈曲位45°、伸展30°、外旋40°各以上)を全て満たす設置位置は、27個中(1)で1個、(2)で14個、(3)で9個、(4)で8個であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2006