発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008091689
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症例は76歳男性で、約1m下の地面へ転落し、右肩から右胸部にかけての痛みを訴えた。単純X線像では、右肩鎖関節にRockwood分類でtype IIIの脱臼を認めた。また、右第1~4肋骨に骨折がみられた。単純CTでは、右肺野に軽度の気胸を認め、再構築像では右鎖骨近位端に骨折がみられた。右鎖骨近位端骨折に対して引き寄せ鋼線締結法を、右肩鎖関節脱臼に対してBosworth法に準じた整復術を行った。術後2ヵ月時には右肩関節の可動域制限はなく、痛みの訴えなどもなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2008