発行日 2004年12月1日
Published Date 2004/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2005067147
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Wolter鎖骨プレートを用いて手術的治療を施行したTossy分類grade IIIの肩鎖関節脱臼15症例(男性13例・女性2例,年齢25~63歳・平均42.2歳)の治療成績について検討した.その結果,最終成績は優12例,良・可・不可各1例で,JOAスコアは60~90点・平均93.7点であった.疼痛は12例ではみられず2例で軽度・1例で中等度の疼痛がみられた.可動域は外転が平均169.3度・屈曲が172.0度で伸展は全例60度以上であった.単純X線像上4例に抜去後肩鎖関節の軽度亜脱臼が認められ,日常生活動作では衣類の着脱困難な例はなく,洗面・洗髪動作で1例に・仕事での肩の使用において2例に易疲労性がみられた.抜去後亜脱臼を生じた症例では手術待機期間が有意に長く,待機期間によっては靱帯再建術などを追加する必要性があることが示唆された
©Nankodo Co., Ltd., 2004