整形手術手技
上腕骨解剖頸骨折を伴う3-part肩関節脱臼骨折に対する経皮ピンニングによる閉鎖的整復固定法
石川 聡
1
,
福島 一雄
,
田畑 忍
,
瀧川 宗一郎
,
稲垣 克記
1菊名記念病院 整形外科
キーワード:
X線診断
,
肩関節脱臼
,
関節可動域
,
内固定法
,
骨ワイヤー
,
MRI
,
上腕骨骨折
,
X線CT
,
三次元イメージング
,
脱臼骨折
Keyword:
Fracture Dislocation
,
Bone Wires
,
Fracture Fixation, Internal
,
Humeral Fractures
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Radiography
,
Shoulder Dislocation
,
Tomography, X-Ray Computed
,
Range of Motion, Articular
,
Imaging, Three-Dimensional
pp.469-472
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2013211807
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30歳女。スノーボードで転倒し、大結節骨折、解剖頸骨折を伴う脱臼骨折を受傷した。単純X線、3-D CTでは左肩関節脱臼骨折(Neer分類groupVI、3-part骨折)で上腕骨頭のみが前方脱臼位となっており、受傷後28時間で手術を行った。整復固定に際しては上腕を一旦前方脱臼位とし、上腕骨と上腕骨頭を解剖学的に合わせてKirschner鋼線で固定した後、上腕骨と上腕骨頭を一塊として脱臼を整復した。術後の整復位は良好で、術後4ヵ月には骨癒合の進行を認め、画像所見での上腕骨頭の壊死像や日常生活での不便はみられなかった。
©Nankodo Co., Ltd., 2013