肩関節・肩甲帯部疾患 病態・診断・治療の現状 治療 保存的治療と手術的治療の現状
骨折と脱臼 肩鎖関節脱臼 一期的に肩鎖靱帯および烏口鎖骨靱帯の縫合術を行った新鮮肩鎖関節脱臼の検討
小島 英郎
1
,
関口 昌之
,
勝呂 徹
,
井形 聡
,
大日方 嘉行
,
川上 裕史
,
土谷 一晃
1東邦大学 整形外科
キーワード:
X線診断
,
肩関節脱臼
,
肩鎖関節
,
内固定法
,
骨板
,
縫合法
,
治療成績
,
スーチャーアンカー
,
烏口肩峰靱帯
Keyword:
Acromioclavicular Joint
,
Acromioclavicular Joint
,
Bone Plates
,
Fracture Fixation, Internal
,
Radiography
,
Shoulder Dislocation
,
Suture Techniques
,
Treatment Outcome
,
Suture Anchors
pp.127-131
発行日 2010年10月25日
Published Date 2010/10/25
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2011097703
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肩鎖関節脱臼Tossy分類grade IIIの新鮮例に対し、観血的整復固定術に加えて肩鎖靱帯と烏口鎖骨靱帯の縫合(または縫着)を行う靱帯修復術を一期的に施行している。今回、その手術方法を紹介し、これまでに施行した15例の治療成績を報告した。15例の内訳は男性14例、女性1例、受傷時年齢18~59歳、術前待機期間は6~31日、術後観察期間は4~14ヵ月であった。川部らの評価法を用いて評価した臨床成績は、100点満点で平均97.3点と良好であった。術後平均6年3ヵ月の遠隔成績を調査しえた10例はいずれもADL制限を訴えておらず、8例は疼痛が全くなくROM制限も認めなかった。代表例2例を提示した。
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