発行日 2007年12月1日
Published Date 2007/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2008060704
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43歳男。アテトーゼ混合型脳性麻痺のため痙性斜頸および右凸の側彎による左頸部および側背部痛を認めた。右胸鎖乳突筋、右僧帽筋、右肩甲挙筋、左頭板状筋、左傍脊柱筋、左菱形筋、左前鋸筋に対してボツリヌス毒素を施注し、疼痛の評価法としてface scaleを用いた。初回は計150単位のボツリヌス毒素を施注し、face scaleは初診時6から1週間で0となった。3ヵ月で疼痛が再発したため計200単位のボツリヌス毒素を施注し、右側傍脊柱筋に疼痛が残存したためmuscle afferent blockを施行したところ疼痛は軽減した。以降、各300単位を合計3回施注し、初回投与後5回目現在face scaleは4であるが、初診時の夜間痛による睡眠障害は解消されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2007