発行日 2007年9月1日
Published Date 2007/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2007308723
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70歳代女。両側変形性膝関節症に対して両側人工膝関節全置換術(TKA)を施行し、日整会膝疾患治療成績判定基準(JOAスコア)は術前の左40点、右60点から術後両側65点に改善し、大腿脛骨角は術前の右199°、左192°から術後両側174°となった。右TKA術後16ヵ月に転倒により右大腿骨骨幹部骨折を受傷し、順行性髄内釘で骨接合術を施行し経過は良好であったが、左TKA術後37ヵ月に誘因なく左大腿痛が出現した。X線像で左大腿骨骨幹部の前彎・内反変形が著明な部位の外側皮質に不全骨折を認め、安静加療を行ったが、術後42ヵ月に転倒により同部位で転位を認めたため順行性髄内釘で骨接合術を施行した。左大腿骨骨折に対する骨接合術より10ヵ月後現在、経過は良好でJOAスコアは両側90点となり杖歩行している。
©Nankodo Co., Ltd., 2007