発行日 2012年5月1日
Published Date 2012/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2012339627
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大腿骨転子部骨折術後の大腿骨顆上骨折症例3例3肢(全例女、平均年齢90歳)の治療経験について検討した。初回骨折に使用したインプラントはproximal femoral nail antirotation(PFNA)が2例、sliding hip screw(DHS)1例で、PFNAの症例はlocking compression plate-distal femurを用い、DHS例についてはdistal femoral nailを用いて顆上骨折を固定した。二重エネルギーX線吸収法による橈骨遠位部の骨密度は、若年成人平均値比で平均52%で、認知症高齢者の日常生活自立度は、3例中2例で術前後で増悪していた。歩行能力は、初回骨折前は全例で室内歩行ほ自立していたが、最終観察時には、1例は歩行器を使用した監視歩行可能、2例は車椅子レベルであった。
©Nankodo Co., Ltd., 2012